久しぶりに、子供神輿の大鳥の製作を頼まれましたので、製作通過を少し載せてみたいと思います。
実際このように製作方法を公開するのはあまり好ましい事ではないのですが、現在、プレス加工でこの神輿の大鳥も出来るようになってきています。昔ながらの手作りの良さをアピールするという意味合いで載せることにしました。だんだんと出来上がっていく大鳥を見てやってください。
同時に2匹こさえます。これは子供神輿の中で一番大きな2尺1寸の大鳥です。

型紙から抜き出した地金を、こぼんだ木の上に当てて木づちで叩いていきます。
何やらガイコツのアタマのよう。
私の場合は、4度ほど焼きなましをします。
ある程度の深さになってきたので、ヘリ曲げをして、大鳥の胴の形の大きさを決めます。
大体の形が出来ました。木づちで叩いただけなので、表面はデコボコです。私は若い頃から大鳥の胴を叩いております。叩き方、順番などは体に染み付いております。
鉄のアテに当てて、金槌で表面をしめていきます。よくNHKなどで、ヤカンを叩き出しされる職人さんを見ますが、仕事方法はほとんど同じです。
叩きだしが出来上がり、これから彫りに入ります。何やらまたクソのようなものを中に放り込みます。これは松ヤニです。ストーブの上に置いて、ゆっくりとあぶって溶かしていきます。
溶けた状態。
乾いたら、フリーハンドで鳥の胴の羽の絵を描いていきます。
彫っていきます。
ギザギザも入れていきます。
彫れた状態。
逆さにしてあぶって、ヤニを取り出します。
2つ彫れた状態。
首のところに補強用のパイプをロウ付けして、胴自体はこれで完成。
大鳥の羽の部分に入ります。この羽の部分も、予算に応じて二重にしたり裏表彫ったり、色々グレードアップすることが出来ます。今回のこの大鳥は、一番ベーシックな一枚物の片面彫りです。
羽のギザギザの部分を先に入れていきます。
そして羽の輪郭のところにタガネを入れて膨らませていきます。
彫れた状態。
切り離して、4枚彫れました。
次は尾っぽの部分の製作に入ります。この大鳥は芯の部分にだけ火エンが付きます。この尾っぽも、グレードアップした大鳥は火エンが3つ入ったり、尾っぽの間に唐草を入れたりもします。
地金に貼り付けて切り離して、これから外形をタガネで切っていきます。
切ってる状態。
切り離せたので、彫りを彫っていきます。
羽の筋も入れていきます。
火エンの中に玉を放り込みます。
2匹分、ようけありますね〜。くたびれました。
本当は曲げるのですが、とりあえず今は分かりやすいように平の状態で並べています。